24時間換気システムの掃除は要注意ーー高気密住宅で後悔しないための判断基準ーー
はじめに|空気の不調は、気づいた時には原因が分かりません
24時間換気システムは、
「動いているかどうか」が分かりにくい設備です。
そのため、
- 掃除したのに空気が重く感じる
- においが取れない
- 花粉やホコリが気になるようになった
といった違和感が出てから、初めて問題に気づくケースが多くあります。
この記事では、
24時間換気システムを掃除する前に知っておくべき判断基準を、
高気密住宅の実務視点で整理します。
24時間換気システムの掃除とは何を指すのか
一般に「掃除」と言われますが、
24時間換気システムには複数の対象があります。
- 給気口・排気口のフィルター
- 熱交換ユニット(第一種換気の場合)
- ダクト内部
- 本体ファン周辺
どこを掃除するかで、結果は大きく変わります。
一部だけ手入れして、
全体のバランスを崩すことも珍しくありません。
24時間換気システム掃除で後悔しやすい3つのケース
1. フィルターだけを頻繁に掃除している
一見、正しいように思えますが、
- フィルター性能の低下
- 目詰まりの原因移動
- 風量バランスの崩れ
につながることがあります。
掃除の頻度が多い=良い状態とは限りません。
2. ダクト内部まで触ってしまった
ダクト内は、
- 専用工具
- 風量・圧力管理
が必要な領域です。
市販ブラシや掃除機で触ることで、
かえってホコリを奥に押し込むケースがあります。
3. システムの種類を把握していない
24時間換気には、
- 第一種
- 第二種
- 第三種
といった方式があります。
方式を理解せず掃除すると、
本来の換気経路を乱す原因になります。

実は「掃除しすぎ」で空気が悪くなることがある
高気密住宅では、
空気の流れは非常に繊細です。
- フィルター性能
- 風量設計
- 室内外圧差
これらのバランスが崩れると、
- においが滞留する
- 湿気が抜けない
- 花粉・PM2.5が入りやすくなる
といった逆効果が起こることがあります。
富裕層住宅で重要になる「換気掃除以前」の判断
高性能住宅では、
24時間換気は空調・断熱と一体で設計されています。
そのため重要なのは、
- メーカー仕様の把握
- 交換部品の有無
- 過去の点検・調整履歴
単なる「汚れ落とし」ではなく、
設備管理として考えることが重要です。
24時間換気システム掃除で失敗しないための基準
1. 「触っていい範囲」を明確にしているか
全体清掃を勧める業者は要注意です。
2. 風量・換気性能を考慮しているか
見た目だけの清掃では意味がありません。
3. 掃除後の変化を数値・体感で説明できるか
「きれいになりました」だけでは不十分です。
私たちが24時間換気システムで大切にしている考え方
私たちは、
換気システムを掃除の対象としてではなく、
空気環境を維持する設備として扱っています。
- 不要な分解はしない
- 触るべきでない箇所は触らない
- 効果が出にくい場合は正直に伝える
高性能な住宅ほど、
**「何もしない判断」**が最適な場合もあります。
ただ、清掃を決断した場合は必ず真摯に取り組み、
皆様の快適な暮らしを作るサポートをさせていただきます。
下記はフィルターを分解し、実際に清掃を行った際のBeforeとAfterです。

掃除を検討する前に整理しておきたいこと
- 換気方式(第一種/第三種など)
- 使用年数
- フィルター交換履歴
- 最近の空気の違和感
これを整理するだけで、
不要な作業・不要な出費を避けられます。
まとめ|24時間換気システムは「掃除」より「管理」
24時間換気システムは、
掃除すれば良くなる設備ではありません。
- 触る範囲
- 頻度
- タイミング
これを誤ると、
かえって空気環境が悪化します。
住まいの空気を守るためにも、
慎重な判断と適切な管理をおすすめします。
もし検討される場合は、ぜひひとえいちの24時間換気システムの清掃をご検討ください